
令和8年度測量士・測量士補試験|日程・申し込み方法や合格後のキャリアパスなどについて解説

by LEGAL JOB BOARD 櫻木
キャリアアドバイザー
- 担当職種:

2026年の1月から測量士・測量士補試験の申し込みが始まります。
これらの試験の受験を考えている方に向けて本記事では、
・令和8年度の測量士補試験の日程
・申し込みから合格までの流れ
・試験内容や合格率
・資格取得後のキャリアパス
などについてご紹介します。
土地家屋調査士試験の合格を目指している方にも参考になる記事なので、ぜひご覧ください。
この記事の目次
令和8年度測量士・測量士補試験日程
令和8年度の測量士・測量士補試験の試験日程は2026年5月17日(日)です。
またその他の情報は下記の通りです。
| 測量士 | 測量士補 | |
|---|---|---|
| 試験申し込み期間 | 令和8年1月5日(月)~1月22日(木) | 測量士試験に同様 |
| 受験票到着目安 | 4月下旬 | 測量士試験に同様 |
| 合格発表日 | 令和8年7月9日(木)午前9時から | 令和8年6月25日(木)午前9時から |
| 受験手数料 | 4,250円 (電子申請は4,200円) | 2,850円 (電子申請は2,800円) |
| 受験地 | 全国14試験地 (北海道・宮城県・秋田県・東京都・新潟県・富山県・愛知県・大阪府・島根県・広島県・香川県・福岡県・鹿児島県・沖縄県) | 測量士試験に同様 |
参照:国土地理院「令和8年測量士・測量士補試験の日程を公表」
測量士・測量士補試験の受験までのスケジュール

測量士・測量士補試験の受験までは上記の図のようなスケジュールで進みます。
ここでは、各段階についての詳細情報をご紹介します。
測量士・測量士補試験への申し込み
令和8年度の測量士・測量士補試験の申し込み期間はどちらも、令和8年1月5日(月)〜1月22日(木)です。両試験ともに書面申請と電子申請のいずれかの方法で申し込み可能です。
申し込みが完了すると4月下旬ごろに受験票が届きます。以下それぞれの方法の詳細情報です。
書面申請
書面申請の場合、受験願書用紙を受け取る→国土地理院に願書を提出の順で進めます。受験願書用紙は測量士・測量士補ともに共通です。
受験願書用紙および受験案内は、令和7年12月17日(水)から窓口または郵送で受け取り可能です。
窓口で受け取る場合:
以下のいずれかの場所で直接受け取ります。
・ 国土地理院本院及び各地方測量部、沖縄支所
・ 各都道府県の土木関係部局の主務課
・(公社)日本測量協会及び各支部
郵送で受け取る:
・国土地理院本院及び各地方測量部、沖縄支所からであれば、郵送での受験願書用紙の請求も可能です。
詳しい請求方法は、国土地理院のHPに記載されています。
こちらを受け取ったら、願書を提出します。先ほど受け取った受験案内に添付されている指定の封筒に以下のものを入れて、指定の願書受付場所に送付します。
必要書類:
・受験願書一部
・写真票等一部(試験手数料(収入印紙)、写真一枚、切手)
・簡易書留推奨(令和8年1月22日(木)までの消印があるものに限る)
※追跡不可能な郵便(普通郵便、後納郵便、別納郵便など)でも可能ですが、その場合は令和8年1月22日(木)必着必須です。
電子申請
電子申請は、測量士・測量士補試験ともに書面申請より試験手数料が50円安くなります。申請はe-Gov電子申請から行います。
〇提出書類
・受験願書(e-Govの様式に従う)
・JPEG形式の顔写真
(ファイルサイズ1MB以下、6ヶ月以内に撮影したもの)
〇受験手数料納付
「申請状況を確認する」から各種番号を取得後、Pay-easyで2,800円を納付
〇申し込み完了基準
提出書類がe-Govに到達し、受験手数料が納付された時点
参照:国土地理院「電子申請での試験申込を行う方」
測量士・測量士補試験当日
測量士・測量士補試験は、どちらも令和8年5月17日(日)に実施されます。
試験時間・持ち物・持ち込み可能なものなどの詳細情報は以下の表の通りです。
| 測量士 | 測量士補 | |
|---|---|---|
| 試験時間*1 | 午前10時~午後4時まで (午後0時30分~午後1時30分まで休憩) | 午後1時30分~午後4時30分まで |
| 持ち物 | ・受験票・筆記用具・直定規・時計 | 測量士試験に同様 |
| 持ち込み可能なもの | ・飲み物 (蓋つきのペットボトル) ・ハンカチ、ティッシュ ・拡大鏡 ・目薬 ・電卓 (国土地理院が用意したものに限る) | ・飲み物 (蓋つきのペットボトル) ・ハンカチ、ティッシュ ・拡大鏡 ・目薬 (測量士補試験は電卓の使用はできません) |
試験の内容や出題傾向については後程詳しく記載していますので、そちらを参照ください。
▶試験内容・出題傾向について詳しく見る
合格発表
〇合格発表日
測量士試験:令和8年7月9日(木)午前9時
測量士補試験:令和8年6月25日(木)午前9時
発表方法:
・国土地理院、国土地理院各地方測量部及び沖縄支所にて合格者の受験番号及び氏名を発表
・国土地理院ホームページに合格者の受験番号を掲載
・全受験者を対象に試験結果を自宅へ郵送合格
測量士・測量士補試験の受験資格と試験内容
測量士・測量士補試験はともに受験資格はなく、どなたでも受験可能です。
注意点として測量士として働く場合には、資格のみでなく一定期間以上の実務経験が必要な場合があります。また試験内容は以下のようになっています。
| 測量士 | 測量士補 | |
|---|---|---|
| 試験形式 | 午前試験:択一式 午後試験:記述式 | 択一式 |
| 試験内容 | 午前:計28問 午後:必須問題1題(設問数4問)選択問題4題(基準点測量、地形・写真測量、地図編集、応用測量から2題選択。1題あたり3問) | 4科目計28問 ①測量に関する法規 ②多角測量、汎地球測位システム測量、水準測量 ③地形測量、写真測量、地図編集 ④応用測量 |
| 配点 | 午前:1問25点で700点満点 午後:必須問題300点,選択問題200点×2の計700点満点 | 1問 25 点で 700 点満点 |
| 合格基準点 | 午前試験450点以上かつ午前と午後の合計点が910点以上得点 | 450 点(18問)以上得点 |
測量士・測量士補試験の出題傾向
測量士・測量士補試験ともに過去問が国土地理院のHPに掲載されています。以下の内容はその過去問の内容を参考に記述しています。あくまで傾向ですので、参考程度にご覧ください。
過去問をチェックする:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題及び解答例」
測量士試験
測量士試験は、選択問題に加え記述問題がある分理論・原理・判断力を問われます。選択問題では、測量法などの知識問題から計算問題まで幅広い知識を問われます。
一方記述問題では、原理・方法を理解していることを判断するために説明を求められる問題や事例の列挙といった問題が出されます。
そのため測量士試験を受ける方は、知識を付けるのみでなくその言葉の定義などを十分に理解する、言葉だけでなくその周辺情報である事例や具体的なケースでの使い方なども身に着けていくといった対策が有効でしょう。
測量士補試験
測量士補試験では、大きく計算問題と知識問題の2つに大別されます。計算問題は、例年30~40%程度出ることが多いようです。
計算が苦手という方は、過去問からどの分野が苦手かを分析し、その分野を得点できるようにしておくといった対策をとると良いでしょう。
測量士・測量士補試験の合格率
測量士試験
測量士試験の合格率は10-20%前後で推移しています。令和7年度のみ40.2%と高い数値です。測量士・測量士補試験ともに絶対評価により合否が決まるため合格率は変動しやすいです。そのため、油断せずに十分な対策をして挑みましょう。以下の表は、過去5年間の合格率の推移です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 3,703人 | 1,487人 | 40.2% |
| 令和6年度 | 3,717人 | 485人 | 13.0% |
| 令和5年度 | 3,667人 | 379人 | 10.3% |
| 令和4年度 | 3,194人 | 460人 | 14.4% |
| 令和3年度 | 2,773人 | 498人 | 18.0% |
測量士補試験
測量士補試験の合格率は30%前後です。大体4000名前後の合格者がいます。
18問以上正解で合格という絶対評価なので、年度によって合格率は変動しやすいです。
以下、過去5年間の合格率の推移です。
| 年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度 | 13,363人 | 6,837人 | 51.2% |
| 令和6年度 | 13,633人 | 4,276人 | 31.4% |
| 令和5年度 | 13,480人 | 4,342人 | 32.2% |
| 令和4年度 | 12,556人 | 5,540人 | 44.1% |
| 令和3年度 | 12,905人 | 4,490人 | 34.8% |
参照:国土地理院「測量士・測量士補試験の試験問題および解答例」
測量士・測量士補の資格を活かしてキャリアアップする方法とは?
測量士・測量士補の資格取得後の進路は、それぞれ以下のものがあります。
測量士資格取得後は、測量士・測量関係の職種へ就職するケースと独立・開業を目指す主に2つのキャリアパスに大別されます。独立・開業を目指す場合も多くの方は、初めは就職し経験を積むことが多いです。
また土地家屋調査士とのダブルライセンスの場合、仕事の幅が増える、測量&登記をワンストップでできるなどメリットが多いため取得を目指す方もいます。
測量士になるためには、測量士資格のみでなく実務経験が必要な場合があります。そのため、ステップアップを目指す方も就職して実務経験を積むながら資格取得を目指す方が多いです。
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