更新日:2019年 07月 11日

司法書士の平均年収は400万円!給料・月収を徹底解説
お金のイメージ

司法書士の平均年収は400万円!給料・月収を徹底解説 - リーガルジョブボード

「司法書士になったら、年収はどれくらいもらえるんだろう? 」

と疑問を持つ方に向けて、本記事では司法書士の平均年収をまとめています。

統計データでは司法書士の平均年収は600万円と書かれていることが大半です。しかしそれは、勤務司法書士だけでなく独立している司法書士や経営司法書士が平均を引き上げていることが多いです。

独立していない、一般的な司法書士の場合は400〜450万円が平均年収です。

本記事では、司法書士の給料や月収について細かく解説しているので、司法書士が気になる方やこれから司法書士を目指そうとしている方はぜひ参考にしましょう。

またそれだけでなく、司法書士としての年収の上げる方法についてもまとめています。今後のスキルアップにも参考にできる内容なので、ご覧になってください。

エージェントより
Small

司法書士の平均年収は、キャリアの積み方次第では飛躍的に上昇する可能性があります。
そのあたりのポイントもまとめているのでチェックしてみてください。

司法書士の現実

まずは、司法書士の現実や現状からお話しましょう。

国家資格の中でも取得が難しい司法書士は「年収が高く将来安泰!」というイメージが以前はありましたが、最近は現状が変わってきているんです。

平均年収は減少傾向にある

平均年収は減少傾向にある

まず、司法書士の平均年収は減少傾向にあります。司法書士の初任給は23〜25万円前後で、大卒で普通の企業で働いた場合と同じくらいです。

また司法書士は、年齢と収入は比例しにくいです。初任給も年齢によって大きく上下することはありません。あくまで、「司法書士としての過去の実績やキャリア」によって大きく変わります。

では、なぜ司法書士の平均年収は減少傾向にあるのでしょうか?理由は以下です。

インターネットで法律の条文や判例が誰でも見られるようになったから

インターネット普及によって、わからないことをすぐに検索できるようになったからです。普及前は法律について調べる術がないので、法の問題を司法書士に相談するという案件数がたくさんありました。

しかし現在はインターネットがあるので、分からないことがあればすぐに調べられます。その結果、司法書士に相談する機会が減ってきています。

単価の低い案件が多くなってきているから

法律についての相談が減った分、司法書士が受けている仕事の内容は「土地登記」や「法律的な書類の作成」などが大半を占めています。こういった案件は報酬が少ないものが多く、これも司法書士の平均年収が減少傾向にある要因の一つとなっています。

過払い金の返還請求案件が減ったから

10年ほど前には、過払い金の返還請求案件が多くありました。しかしここ数年で下火となっています。案件が減れば必然的に売上も下がり、結果的に従業員へ支払う給料も減るということです。

広告・報酬の自由化により司法書士業界内での競争が高まっているから

以前は広告が禁止されていましたが、今は自由に広告を打って良いことになっています。そのため司法書士業界内での競争が強まり、結果的に相談者の減少が余儀なくされる事務所も増えています。

また報酬に関しても、昔は規定として定められた報酬基準がありました。しかし現在は自由化しているため、事務所によっては報酬価格を下げ収益が悪化しているところもあります。

勤務司法書士と独立司法書士で平均年収は違う

また、司法書士の年収と一口に言っても、「勤務司法書士」と「独立司法書士」では平均年収に大きな違いがあります。前者は平均年収が高く、後者は低いです。独立してうまくいけば年収は上がりますが(もちろんリスクもあります)、司法書士事務所勤めの場合は、こなした仕事量にかかわらず毎月同じ金額の給料が支払われる仕組みだからです。

では「勤務司法書士」「独立司法書士」それぞれの年収について見ていきましょう。

勤務司法書士の平均年収

勤務司法書士の平均年収は約400万円です。ただ、場合によっては100〜200万円ほど前後することも。それだけの幅が生じるのは、以下のような理由があるからです。

事務所の規模で年収は大きく変わる

勤務する司法書士事務所の規模によって平均年収は大きく変わります。同じ業務内容でも、事務所によっては200万円の差が出ることもあります。平均年収は、大きい事務所や企業ほど高く、小さいところほど低くなる傾向があります。

大きい組織は案件自体が多いので、売上も大きくなります。また司法書士の数も多いので、部長や課長といった役職も存在するようになります。そうなると役職手当が与えられる司法書士も増え、結果的に年収が上がります。

キャリアの長さで年収が比例する

司法書士としてのキャリアの長さによって年収は変わります。 未経験の方ですと350万円、経験年数が1年〜2年の方は400万円、3年〜8年になると500万円、9年以上になると600万円以上、くらいになりそうです。

勤務司法書士で年収を上げたい場合は、とにかくキャリアを積むことが大切になってきます。

キャリアの長さで年収が決まる部分が大きいので、年齢はあまり考慮されません。そのため年齢別の平均年収データは参考にならないので注意してください。

独立司法書士の平均年収

一方で、独立司法書士の平均年収は幅がさらに大きくなるので一概には言えませんが、1000万円を超える方もたくさんいます。ただこれはあくまで「独立後にうまくいっている場合」であって、失敗すれば閉業することになります。

勤務司法書士と比べると、独立司法書士はやらなければならないことが一気に増えるため、稼げる魅力がある一方で乗り越えなければいけない壁もあります。

求められるスキルが多くなる

独立すると、司法書士としての実績や経験・知識はもちろんのこと、人脈や営業力も求められます。それらを踏まえられていないと、勤務司法書士よりも稼げないこともあります。

自分の実力がすべて売上(年収)に反映される

勤務司法書士は、与えられた仕事や案件をこなせば給料が得られます。しかし独立すると、まず仕事や案件そのものを自分で取りにいかなければなりません。そのため人によっては重圧を感じることも多くなり、「勤務司法書士の方が良い」と思う場面も出てくるかもしれません。

平均年収は都心部が高く地方は安い傾向

司法書士の平均年収は他の職種と同じように都心部が高く、地方は安い傾向です。都市部の方が案件数が多いため、そのぶん売上も上がるということです。これは勤務司法書士でも独立司法書士でも共通します。

ただ独立司法書士の場合、都心部で独立すれば必然的に競合が多くなるので、案件を受注するハードルが上がります。

司法書士の年収を上げるために必要なスキル

司法書士の年収を上げるために必要なスキル

ここまで「司法書士の年収は減少傾向にある」とお話を進めてきました。

しかし、「今の司法書士に求められるスキル」を身につければそれは覆ります。実際に、弊社での転職を通じて司法書士となった方の例をあげると、入社後400万円だった年収が2年ほどで800万円となりました。

司法書士としての価値を高めること、つまりスキルを身に着けることが年収を大きく上げるポイントです。

ではどういったスキルを身につければ良いのか、それを以下でお話します。

基本的な司法書士スキルの網羅

不動産登記、会社登記、相続業務、裁判業務など幅広いスキルや経験は必須です。当然ですが、幅広く経験している司法書士の方が事務所や企業としてはありがたい存在となります。

司法書士としての基本的なスキルや業務にはとにかく着手するようにしましょう。

スピード感を身に着ける

特に登記業務は「数をこなす」ことが売上を伸ばす手段の一つです。登記は最終的にどの事務所が行っても同じ内容になるので、差別化を図るとすれば「スピード」になるからです。

スピードを上げて業務を行うことで、事務所は顧客様からの継続依頼を獲得できる可能性が上がります。それが自分自身への評価に繋がることとなります。

正確さを身に着ける

登記業務は文字一つ間違えることが許されません。スピード感は大事なのですが、一方で正確さが欠落するとなれば本末転倒です。

継続的な顧客様を掴むためには、正確さによっても信頼度を獲得しなければなりません。

マネジメントスキルを身に着ける

部下を持ち、部下が成果を出せるようマネジメントをするスキルも大切です。現場での業務と並行して部下のマネジメントを経験したことのある人材は、非常に需要があります。

100の成果を出す司法書士よりも、70の人材を出す人材をたくさん生み出してくれる司法書士の方が事務所としてはありがたいからです。

営業力・折衝力を身に着ける

司法書士のメイン業務である「登記業務」は今後、AIやテックに取って代わることが予想されています。 こういった時代の中、これから司法書士に求められるのは「相続や信託のコンサル業務」です。最近は相続相談や家族信託などのコンサル業務が増えています。

コンサルティングはあらゆる能力が問われますが、特に重要視されるのは営業力や折衝力です。対人を通してでの業務が得意な方は、コンサルティング分野で活躍できることでしょう。機械に奪われない業務に着手し、キャリアを積むことで司法書士としての価値はグンと高まるはずです。

まとめ

本記事をまとめると以下になります。

・勤務司法書士の平均年収は400万円程度

・平均年収は減少傾向にあるものの、他の職種と比べると高い

・司法書士には勤務司法書士と独立司法書士があり、それぞれ平均年収が違ってくる

・事務所の大きさやエリアによっても平均年収は大きく変わる

・スキルを身につければ年収はグンと上がる

司法書士は人によって年収が大きく違ってくるので、努力次第ではかなりの年収を稼ぐこともできます。そういう意味で夢がある職種でもあると思うので、司法書士の資格取得を考えている方は前向きに検討してみてください。

Icon 1この記事を書いた人
Small

キャリアコンサルタント 稲田

司法書士および税理士専門の転職エージェント。
電話やメールだけでなく、対面での個別相談会も実施しております。書面では分からない事務所の口コミや内部情報もお伝えします。

Icon 4司法書士に人気の求人一覧