更新日:2019年 08月 08日

食えない、つらいは本当?司法書士は将来性があります!
食えない、つらいは本当?司法書士は将来性があります!

食えない、つらいは本当?司法書士は将来性があります! - リーガルジョブボード

「司法書士の資格を取ろうかと思ったけど、給料が安いってほんと?」「司法書士の将来性ってどうなんだろう?」

こういった疑問を持つ方もご安心ください。

本記事では

- 司法書士の現状
- 将来性と今後について
- 司法書士として活躍するために大切な事

以上をまとめています。

この記事を読むことで、司法書士業界の今を知ることができ活躍できるヒントを得ることができます。

エージェントより
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つらい、食えないなどと噂がある司法書士の将来性についてまとめました。本記事を読んで、今後も必要とされる司法書士の仕事に自信を持って頂ければと思います。

司法書士の仕事は減少する可能性がある

司法書士の仕事は年々減少傾向にあります。そもそも司法書士の主な仕事は、不動産登記や会社登記、裁判者や法務局に提出する書類作成などです。

こういった司法書士の仕事が減ってきている理由を以下でまとめていきます。

人口が少なくなってきているから

人口減少により不動産を購入する母数が少なくなってきています。すると、 司法書士のメイン業務の1つである不動産登記の仕事も減少していきます。

自分自身で登記手続きをする人が増えてきているから

年々、司法書士を頼らず自分自身で登記手続きをする人が増えています。

これはインターネットの普及が要因で、ウェブ上で調べれば誰でも手続きの方法を知ることができる現状です。また、司法書士に手数料を払うよりも自分自身で手続きを行う方がコスト削減となるのも要因の一つです。

マイナンバーやAIなどで自動化される業務が増えてくるから

マイナンバーやAIなどでの自動化により、登記手続きの仕事自体が減っていきます。そうすると今以上に本人申請の割合が多くなります。

このまま自動化の動きが進めば、かなりの数の業務が自動化されることになります。

それでも将来性あり!仕事が減っても司法書士の仕事はあります。

それでも将来性あり!仕事が減っても司法書士の仕事はあります。

しかし、仕事が少なくなったからといって司法書士の仕事はなくなりません。

減ってきている業務がある一方で、増えつつ仕事もあるからです。

以下では、司法書士の増えつつある業務について解説していきます。

成年後見制度の導入により代行業務が増えてきている

成年後見制度の導入によって、司法書士への依頼者が増えてきています。

成年後見制度とは、認知症や精神障害などにより自分自身で物事の判断ができなくなってしまった方々のための制度です。その制度を取り入れる際の協力を得るために、司法書士の手を借りることが今後増えていきます。

具体的な業務としては、財産の管理や財産分与などの協議、介護施設など身の回りの必要な契約締結などです。高齢化が進んでいる状況なので、成年後見制度の利用者も今後さらに増えていくでしょう。

認定司法書士の資格を取得すると弁護活動ができるようになる

認定司法書士になると、簡易裁判所の案件で訴訟額が140万以下の事件の弁護活動ができるようになります。

認定司法書士になるには司法書士資格を取得するだけではなく、日本司法書士連合会の研修を100時間修了した後、簡易裁判所の代理兼認定試験というものに合格しなければいけません。業務の幅を広げられるので、司法書士としての将来性や価値を高めたい場合は取得するべき資格となるでしょう。

平均年収が高いイメージがあるから、「食えない!」という噂がでる!

今後も活躍の場があるにもかかわらず司法書士は「食えない!」という噂があります。

しかし、それはもともと司法書士は高収入のイメージがあるのが原因です。そのイメージよりも収入が低い場合もあることから、「食えない」という印象が付いたことが原因の一つです。

司法書士の平均年収は350~600万円ほどです。ここまで幅があるのは、経験年数や勤務先の規模によって収入に大きく差が出てくるからです。司法書士は実年齢ではなく経験年数や実績によって収入が変わります。

例えば40代で司法書士デビューをした方の初年給は、他業種の同じ年代よりも低い可能性もあります。

そのようなことから食えないといった印象を受けますが、実際は他業種も含めた全体の平均年収よりは高く、安定しています。

仕事がつらいはほんと?その理由とは…

業界が変化している中で、仕事をつらいと感じている司法書士が多くなっています。それは、仕事の減少や収入面はもちろんのこと、働く環境などが原因です。

下記でその理由をお話していきます。

間違いが許されない

司法書士は法律のプロですので、間違いは許されません。

登記業務はもちろんですが、司法書士の業務には裁判や相続などに関わる仕事も多くあります。特に法律業務は人の権利を保護するためにおこないますので、法律文書の作成・手続きなどを間違わずに正確に行わなければなりません。

少しのミスが大きな損害になることもあり、法律業務を扱う際に神経質になることはいたしかたないことです。それもあり、緊張感から精神的に仕事がつらいと感じる人もいます。

残業が多い

働き方が見直されている現代に残業が多い事務所もまだまだ存在します。その中に、元々の給与にみなし残業代が含まれており、かなりの時間残業しても残業代が別に出ないケースがあることも。

雇用契約を結ぶ時は、気を付けておきたいポイントの1つです。

指導する気がない

試験合格後、いくら勉強して研修もうけているからといってすぐに一人前の司法書士はいません。新人の司法書士は就業したらしっかりと先輩たちから指導を受けるのは当たり前のことです。

しかし、事務所によってはその場が回っていればいいという考えから指導や教育をないがしろにしているところも存在しているのが事実です。

面接で聞いていた話と違う

面接では賞与は出ると言っていたので出なかった、残業はほとんどないと言っていたけど毎日終電近くまで会社にいる、などと聞いていた話と違うこともあるようです。

働き出してからでないとわからない部分もあり、入社してからではなかなか指摘することが出来なかったりもします。

独立をしてもすべてが解決されるというわけではない

では、「独立すれば稼げる?」「独立すれば働きやすくなる?」と言えるのかというと、必ず稼げるというわけではないのが現状です。

司法書士業界が稼げない、働きづらいと言われている背景には、開業から1年を待たずして事務所をたたんでしまう方が数多くいるという事実があります。

理由は以下です。

クライアントの獲得が難しいから

司法書士の仕事は大手事務所や老舗事務所に流れることがほとんどです。

クライアントが初めて仕事を頼む場合、有名な大手事務所や地元の老舗事務所など、知名度がある事務所を信頼する傾向があるからです。

また、司法書士へ継続的に仕事を頼む金融機関や不動産会社は、すでに決まった司法書士事務所と長年やり取りをしていることがほとんどです。新規参入の事務所はなかなか相手にしてもらえません。以上の経緯から、独立をしてもクライアントを獲得するのが難しいのです。

経営能力が問われることになるから

司法書士としての能力だけでなく、経営能力も求められます。司法書士としての業務がこなせる上で、経営を成り立たせるための知識や知見が必要とされます。

司法書士の能力だけでは独立が難しいです。今までよりも働く時間が長くなったり、仕事量が多くなるのは当たり前で、満足する収入を得ようと思ったとき働く環境が以前よりも悪くなることも多いのです。

今後司法書士として生き残るために必要なこと

今後司法書士として生き残るために必要なこと

増える業務もある中、さらに今後司法書士としての価値を高めるには何が必要なのでしょうか?それらを下記で説明していきます。

得意な分野に特化する

例えば、不動産分野の知識や経験・キャリアを積みその分野のプロフェッショナルを目指すなど。

依頼者が相続登記をお願いしたい場合、様々な業務経験がある司法書士よりも、不動産の知識を要する資格を持っていたり不動産の相続登記の実務を数多くこなしている司法書士にお願いしたくなります。

幅広い業務経験は必要ですが、中でも自分が得意な分野に力をいれて差別化を図ることも生き残る一つの方法です。

「相続・信託のコンサル業務」キャリアを積む

AIやテックに取って代わることが予想される業務が多い中、これから司法書士に求められるのは「相続・信託のコンサルティング業務」です。

高い専門性や対人スキルなど、あらゆる能力が必要となるのがコンサル業務になります。人間が前に出なければいけないキャリアを積むことで、事務所や企業から求められる司法書士人材となれます。

まとめ

  • ・登記などの仕事は減少の可能性があるが、違う領域の仕事が増えている。
  • ・高収入のイメージがあるから「食えない」と噂がでる。
  • ・実際は平均年収350~600万円程度。
  • ・仕事がつらいと言われるのは、司法書士の業務上「間違ってはいけない」という正確さを求められる緊張感からや職場環境が原因。
  • ・司法書士として、得意な分野などを持つことが他と差をつけるポイント。
  • ・司法書士は、将来的にもまだまだ活躍の場がある。


いろいろな噂があり、司法書士を目指しているけど不安だなと感じていた方もいると思います。しかし、司法書士は法律のプロとして今後も多くの人に必要とされる職業です。そして、経験を積んでいけばしっかりとした収入も見込める安定の職種でもあります。

不安に思っていた方も、自信をもって司法書士の資格取得へ向き合っていただきたいです。

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キャリアコンサルタント 稲田

司法書士および税理士専門の転職エージェント。
電話やメールだけでなく、対面での個別相談会も実施しております。書面では分からない事務所の口コミや内部情報もお伝えします。

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